Adagio

ミオパチー的つぶやき〜Come for Treasure Dream
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12月14日

はからずも、世間は何だか騒がしい日曜日となっていますが、1年前のきょう12月14日、かっちゃんが亡くなりました。

 

こちらでもリンクの紹介をさせていただいているサイト、「伊賀のかっちゃん」の開設者で、同病のお友達、かっちゃんです。

 

公の場所では「かっちゃんさん」とご紹介するのが正しいのかも知れませんが、生前、仲間内に対してご本人が、「さんは要らないよ(笑)。かっちゃんはかっちゃんでいいからね!」と仰っていました。そのため、年下であっても親しみを込め、「かっちゃん!、かつーん!、かつ兄!」と呼ばせてもらっていた訳で、ココでも、かっちゃんと書かせてもらいます。

 

初めてお知り合いになれたのは、確か同病の方がお持ちの掲示板でのやりとりがきっかけだったような…(記憶が定かでない)。のちに彼のサイトを知り、そこの掲示板でやりとりさせて頂くように。少し遅れて私もココを開設するなどして、同病の方々との和が広がり、かっちゃんとの繋がりも深まっていきました。

 

彼は私より5歳ほど先輩でした。私には兄弟が居らず、かっちゃんも私を可愛がってくれたので、彼は私にとって、兄のような存在でした。ありがたいことに、大阪で2度ほど実際にお会いする機会を得ました。我々の病気は、そのときの体調や元気の余力に波があるため、遠距離でありながら対面を重ねられたことは幸運でした。

 

かっちゃんとは、音楽の趣味や笑いのツボなど、お互い似通った感覚を持っていた部分がありました。同病であることを超えて、お近づきになれた要因だったように思います。お互い幼少期に鍵盤楽器を少しの間習っていたり、カール・セーガンの「COSMOS」にハマり、宇宙に魅了されたりなど、似たような経験がそうさせたのかもしれません。

 

病気については肢体についても呼吸機能においても、かっちゃんは私より、ずっと重い病状を抱えていらっしゃいました。ミオパチーの合併症なのか、それとも全く別の病態だったのか?、主治医の先生さえ分からなかったようですが、血管から原因不明の出血を起こしやすい病状もお持ちでした。

 

そのため、ミオパチー由来の肺炎や内出血による長期入院を何度も経験されていましたが、毎回不死鳥の如くカムバックされました。一段落した頃に「実は結構たいへんだったのよ〜ん★」と壮絶ないきさつを、明るく笑い話のように報告してくれました。想像以上の深刻な状況だったことを後から知り、驚かされたことも多々ありました。

 

呼吸状態の安全確保のため、声を失わなければならない大手術をされたあとは、めでたく退院となったものの、在宅での生活スタイルが一変する結果となった、かっちゃんでした。ご家族の負担を減らすため、ヘルパーさんのシフトリレー調整をご自身で綿密に組まれたりされていたので、体調以外の部分でも、新生活が軌道に乗るまでは、お疲れの絶えない状態が続くのではないか…、と見受けられました。

 

私は私で、彼とは比べるべくもない次元ながら、諸々のタイミングと余力の低下がきっかけで、ネットのやりとりに関われなくなってきました。それでも、「時が来たらまた始められるだろう」と自分では思っていました。かっちゃんの新生活と体調が落ち着き、私も今の環境に変化が出て、お互い余裕が生まれるようになったら、この場所を、ゆる〜いお遊び場にして、アホなやりとりしたいな〜と、勝手に思い描いておりました。その時のために、ネタのストックだけは貯め込んでいました。それゆえにこの場所を閉じたりすることは考えていませんでした。

 

かっちゃんとはその生活一変入院の前までは、一定のスパンでメールのやりとりをし合う関係は続いていました。前述の大手術前には言葉をもらい、退院後には一度だけ、長いメールを頂きました。ただ、突然の訃報を受けるまでの、最後の時間軸は、さすがに今までにない長さの音沙汰無しで、仲間内でも心配の声が多く上がり始めました。

 

それでも、「落ち着くまでは色々大変なのだろう。一人にメールしたらみんなにメール返さなきゃいけなくなるから、身体のために自制してるはず。余裕が出来たら、きっと報告してくれるだろう。かっちゃんは不死身だから」とメールするのを躊躇してしまいました。同病の仲間内では「調子の悪いときはお互い様!」なので、単なる遠慮という次元とも違う、「つらけりゃ既読スルーも、かまへんで〜!」的空気感が、ふんわりと漂っている気がします。

 

さすがに我慢できず、今となっては最後のメールとなった、ご機嫌伺いのお便りをお送りした頃、かっちゃんは、治療による副作用と最期の激闘のさなかだったようです。

その頃には、みんなからのメールも沢山たまっていたことでしょう。

 

ゆえに弟さんから、メールで訃報を頂いた際は、さすがに茫然自失となりました。しばらく現実を受け止められず、半日ぐらい何も出来ませんでした。出勤日だったら大変なところでした。

 

まだまだ時間はたっぷりある、と思っていました。

もっと早くにメールしていればよかったです。

何度も「送ろう」「やめよう」、と迷った挙句のことでした。

 

社会人の先輩として、病気を抱えて就業している私を常に心配してくれて、くれぐれも無理をせぬよう「いよいよ辛くなったときはソフトランディングの道を考えて!」と助言してくれました。作曲の達人として、DTMの先生になってくれました。私がくよくよしていたような時には、絶妙の頃合いを見計らって、こっそり励ましのお便りを送ってくれました。かっちゃんには私の心の奥を見透かされているような、不思議な感覚を持ちました。きっとそれはかっちゃんが、ご自身の体験や深い洞察眼からなる「かっちゃん力」を全力で消費し、人それぞれに合った「処方箋」のような言葉を真剣に選び抜いてくれていたからなんじゃないか、とおもいます。それゆえ、そのために相当なエネルギーを要されただろうと思いますし、その分、我々もそれだけ、かっちゃんに心を救われました。弟さんも「我が家は兄でまとまっていたようにおもいます…」と仰っていました。

 

使い古された表現かも知れませんが、かっちゃんから貰った言葉のあれこれは、小春日和のお日様のような、身体の芯まで染み渡る、ぽかぽかの贈り物でした。

 

享年47

奇しくも命日が赤穂浪士討ち入りの日だったので、かつーんのことだから、「12月14日で四十七士やから、語呂合わせで覚えやすいやろ (^O^)…と冗談めかして笑っているのでは?、なんて、昨年、同病お仲間のどなたかと会話したことを思い出します。

 

訃報を受けた直後に言葉をまとめることが難しかったので、一年たったいま、追悼の記事を書かせてもらいました。

 

久しぶりの更新には適さないエントリーかもしれないし、まとまりない文章で恐縮ですが、初めて迎える彼の命日が、世間の喧騒に掻き消されてしまうような気がして(おかしな感情ですが)、かりたてられるままに、取り急ぎ書き連ねました。

 

仲間内では知られたことですが、4年前の2010年、かっちゃんは呼吸器マシン、電動車椅子とともに、フランスのパリを旅行されました。元気なころは、お1人で近鉄電車に乗り、繁華街に映画を観に行かれたりもされていました。自分が同じ病状だったとしても、とても真似ができないだろうとおもいます。

 

私はかっちゃんのようにはなれないとおもうけど、せめて少しでも彼を見習って、授かった身の上を全うし、生ききらなければ、


と、強くおもっています。

 

以上、雑文ではありますが、かっちゃんの一周忌に捧げる更新とさせていただきます。


最後にかっちゃん、


「きょうは夕方、THE MANZAIやるよ〜ん!★★★ d(*⌒▽⌒*)b 

 

 

 

★時節柄 かっちゃん作曲の「君とクリスマス」(3.24MB)
http://owe.lar.jp/Ksworks/Xmaswithyou.mp3















| Nori | - | 11:00 | comments(5) | trackbacks(0) |
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やだ~、色々と詳細に書いてあって、不覚にも泣いてしまった。Σ(ノд<)
一緒に大阪に行って、かっちゃんとオフ会できたことは、私たちにとって宝物の思い出だね。
| マッキー | 2014/12/14 9:43 PM |
noriさん、更新されていないだろうなぁとダメ元で覗いてみたら!!
うれしかったです。
お会いしたことない&文字の世界でも少ない接点なのに、なぜかいつも懐かしさを感じてしまっています・・・。
たぶん、かっちゃんのおかげも大きいですね。
私は何番弟子かなぁ・・・(笑)
いつか、いろいろおしゃべりしたいです。

| えりん | 2015/01/08 9:03 PM |
>マッキーさま

ほんと、宝物だね。

使える手段を駆使して、いつの日か、かっちゃんとみんなで「あべのハルカス」に行けたらいいな〜、、、
なんて、密かに思い描いていました。

阿倍野はかつーんのホームグラウンドでもあったし、あのあともう一度彼と再会できた場所でもあるから、自分にとっても思い入れある地になりました☆。


>えりんさま

覗いてくれて、ありがとう〜!。

誰も読んでくれないと思ったけど、一年遅れの弔辞みたいな気持ちで書きました。
そうそう、自分は「梅田会議室」の時、行けなかったから、えりんさんとお会い出来ませんでした…。

あのときは師匠の「おフランス凱旋報告会」も兼ねてたような記憶が。

ほんと、えりんさんとの御縁も、かっちゃんのおかげですね。

いつか大阪でお会いしたいです☆。

| nori | 2015/01/10 3:31 PM |

私にとっては、いろんなことが動き出した「師匠と初めて会った」出来事。それもアベノでした・・・。


ハルカスなら、お任せくださいませ。
師匠の代わりとなって必ずやご案内します!

近くは通っても、実は展望台にはまだのぼっていません。
でも、それまでにはちゃんと下見しておきますから〜(笑)

P.S.
また、時々は記事更新しておいてくださいねぇ〜!
| えりん | 2015/01/23 6:10 PM |
あれ?
更新まだだなぁ〜(笑)(^o^)丿
| えりん | 2015/02/10 11:09 AM |









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